川崎重工は28日、防衛省より陸上自衛隊向けの新型多用途ヘリコプター「UH-X」を受注したと発表した。
UH-Xは、陸上自衛隊の多用途ヘリコプター「UH-1J」の後継として、兵員・物資の輸送等の各種任務に使用される機体。今回の開発は、現在、同社にて量産を行っている陸上自衛隊向け観測ヘリコプター「OH-1」を改造母機とし、OH-1の技術・製造基盤を最大限に活用することで、開発に関わる技術リスクを低減するとともに、ライフサイクルコストの低減を図る。
同社は、これまでに防衛省向けのヘリコプターでは、陸上自衛隊向け観測ヘリコプター、OH-1の主契約者として国産開発を行うとともに、陸上・航空自衛隊向け輸送ヘリコプター「CH-47」や陸上・海上自衛隊向けヘリコプター「OH-6」など、各種ヘリコプターの豊富な納入実績がある。また、海上自衛隊の掃海・輸送ヘリコプター「MCH-101」の国産製造会社として、現在も納入を行っている。