主要生産拠点であるタイにおいて、世界で最初の正式発売がおこなわれた三菱『ミラージュ』。バンコクモーターショー会場内の特設コースにおいて、さっそく試乗することができた。
試乗車は3気筒の1.2リットルエンジンを積むタイ国内向けのモデル。日本仕様は1.0リットルエンジンが搭載されるので動力性能は異なるが、タイで一般的なMT車ではなくCVT車が用意されていた。三菱自動車でミラージュをまとめた商品戦略本部商品企画部の岩田達(いわたとおる)さんによると「ボディ自体やサスペンション設定に関しては、日本仕様も変わらない」という。
最初に感じたのは、動きの軽さ。MT車に比べて重量面で不利なCVT車でも車重は855~870kgに抑えられていて、発進でもコーナリングでもその軽さが伝わってきた。
サスペンションの設定はソフトなもので、大きめのロールを許容する。そしてタイのユーザーは日本人以上に要求が厳しいという乗り心地は、テストコース上ではかなり良好だという印象。そんな乗り心地は、日本でも大いに歓迎されるに違いない。