腕時計ブランド、『スウォッチ』(SWATCH)で有名なスイスの時計メーカー、スウォッチグループ。同社が再び、自動車事業に参入するとの情報をキャッチした。
これは25日、スイスの日刊紙、『NZZ am Sonntag』が報じたもの。同メディアのインタビューに応じたスウォッチグループのニコラス・G. ハイエック会長は、燃料電池車のテストを行っていることを明かしたというのだ。
スウォッチといえば1994年、ダイムラーベンツ(当時)と合弁会社、MCC(マイクロ・コンパクト・カー)社を設立。1997年、『スマート』の発売につながった。しかし2000年、スウォッチは赤字を理由に、プロジェクトから離脱。現在、スマートはダイムラーの単独事業となっている。
スウォッチが自動車事業に参入するとしたら、スマート撤退から12年ぶりの出来事。しかも今回は、燃料電池車という点が先進的だ。
スウォッチグループのハイエック会長は、同メディアに対して、「水素と酸素を燃料にして走行する燃料電池車は、極めて効率的なシステム」と話し、実用化に意欲を示したという。
ところでスウォッチグループは2008年から、クリーンエネルギー会社のBELENOSと協力関係にある。このBELENOSのEVプロトタイプ、『ELV2』が、スウォッチの燃料電池車のテストカーになっているようだ。