アウディジャパンは、全世界、及び、日本での2012年モータースポーツ活動計画を発表した。
全世界では、世界耐久選手権(WEC)へ『R18LMP』での参戦。そして、ドイツツーリングカー選手権(DTM)へ『A5』ベースの新型でエントリーする。さらにカスタマーレーシングとして、『R8LMS』をプライベートチームに提供し、レース活動に参加をする。「この3つの柱で今年はモータースポーツを盛り上げていきます」とは同社代表取締役社長の大喜多寛氏の弁。
大喜多氏はルマン24時間耐久レースを含めた世界耐久選手権について、「今年は全く新しいハイブリッドディーゼルで戦います。昨年のTDIと合わせての参戦です」。ルマンにはそれぞれ2台ずつ、計4台のエントリーが決定しているという。「(新しいマシンは)ハイブリッドの技術とTDIの一番いい組み合わせではないかと思います。この新しい組み合わせのエンジンで、今年レースを盛り上げていきたいと思っています」。
DTMも、「安全性、コストを極力下げるということで新たに開発された『A5』ベースのマシンで参戦します」。
カスタマーレーシングでは、「『R8LMS ultra』という、バージョンアップしたクルマを各プライベートチームに供給し、技術的なサポートを提供します」とし、日本国内では「ノバ・エンジニアリングが中心となり、3チームでSUPER GTのGT300クラスを4台で戦います。ここではメルセデスをはじめ、ランボルギーニ、ポルシェ、フェラーリと様々なマシンが走るので、今年のGT300は非常に盛り上がるでしょう」と楽しみな様子だ。
最後に大喜多氏は、「100年前からレース活動で得た技術を市販車に生かしていくということをアウディはやってきました。今年は、ハイブリッドのディーゼルでル・マンや耐久戦に参加することがポイントです。つまり、そういったクルマが将来市販車両に出てくるということです。また、アウディジャパンとしても、年末にかけてハイブリッドモデルを2車種投入し、来年以降もレースで培った技術を反映されたモデルがどんどん市場に投入されると思います。期待してください」とした。