日産自動車のデザイン部門を担当する中村史郎常務執行役員は21日、「ダットサン」ブランドの復活に関する記者会見で、同ブランドのデザインの方向性やロゴなどについて説明した。
中村常務は、戦前の1933年(昭和8年)に初めて乗用車としてダットサンの名称を用いたモデルや、戦後の56年(同31年)に発売されたセダン「113型」などの写真を示しながら、「いずれもモダンでシンプルなデザインが魅力的と評価された」と紹介した。
また、同社を代表する『ブルーバード』へと発展して行くことになる113型などは「日本の高度成長期のクルマであり、オリジナリティも発揮されている」と指摘。そのうえで、復活するダットサンのデザインには「そうした日産のモノづくりのスピリットを表現したい」と語った。
新しいロゴのデザインについては「力強さ」を込めたものとし、シンボルカラーのブルーで「信頼性」を示したという。中村常務は「まだ開発中のモデルなので公表できませんが」とし、フロントグリルのイメージ写真のみを提示した。