英国の高級車メーカー、ジャガー・ランドローバーと中国の奇瑞汽車は21日、中国における合弁事業を展開することで合意したと発表した。
中国では輸入車に高い関税が課せられるため、中国で販売を伸ばすには現地生産が最も有効な手段。しかし現地生産を行うには、中国政府の方針により、中国の自動車メーカーとの間で出資比率50対50の合弁会社を設立することが義務付けられる。
ジャガー・ランドローバーの合弁パートナー、奇瑞汽車は1997年に設立。現在では、中国自動車メーカーの「ビッグ5」に入る大手だ。中国国内では、「チェリー」ブランド車として広く知られる存在。
今回の両社の合意により、ジャガー・ランドローバーは中国国内にエンジンと車両組み立ての合弁工場の建設に着手。中国国内での、早期の現地生産体制構築を目指す。さらに、ジャガー・ランドローバーと奇瑞汽車が共同で、中国専用の新ブランドを立ち上げる計画だ。
同社のラルフ・スペッツのCEOは「中国での需要は急増中。合弁会社が世界最大市場の中国で、ジャガー・ランドローバーの可能性をさらに飛躍させると確信している」と語っている。