キャンバスマップルの山本幸裕社長は、同社の最新技術動向を中心に電子書籍との連動について、取り組みの現状を述べた(ATTT12)。
「私たちが今後取り組まなければならないのは、昭文社のノウハウを活かして電子書籍とどのように関連づけてサービス創出につなげていくかということ。」と切り出した山本社長。「今後は財産であるガイドブックデータベースをいかに消費者に使ってもらうかです」。
山本社長は同社が提供しているカーナビ各種の機能について紹介したのち、2012年からの取り組みに言及。「例えば京都のガイドブックということだけでも、女性一人、仲間同士、家族向け、グルメ、など6〜7種類のガイドを昭文社が用意している。この情報を活用したい」。
カーナビで出かけたい気持ちを盛り上げる情報として、旅行ガイドブック『ことりっぷ』をデジタル対応させた「ことりっぷアプリ」を例に出した。「3年間で650万部を超えるベストセラーとなったことりっぷは、iPhoneアプリが20万ダウンロード以上、アンドロイドアプリで7万ダウンロードとなっています」と好調をアピール。「このガイドブックで知ることができることをカーナビでも確認出来るようにしたい」。
今後はカーナビでアルバム作成、写真の共有機能も用意する予定。キャンバスマップルでは、こうした機能を搭載したスマホナビを4月下旬頃にリリースするという。
今後は「ことりっぷ」だけでなく「まっぷるマガジン」も電子書籍化する予定。昭文社のベストセラーを順次電子書籍化し、再活用する。近い将来、クラウド対応にも取り組むとした。