ルノーが6日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー12で初公開したダチアブランドの新型コンパクトMPV、『ロッジィ』(LODGY)。ダチアのブースには、その氷上レース仕様、『ロッジィ・グレース』も展示された。
フランスでは「アンドロス・トロフィ」と呼ばれる氷上レースが開催されており、ダチアブランドは2009年からシルエットカテゴリーに参戦中。2010年からは伝説の元F1ドライバー、アラン・プロスト選手を起用し、活躍を見せている。
プロスト選手と同時にアンドロス・トロフィに投入されたのが、ダチアの小型SUV、『ダスター』がベースの氷上レーシングカー。ダチアはそのマシンを、ロッジィベースのロッジィ グレースに変更し、ジュネーブモーターショー12の会場に展示したのだ。
実はこのロッジ・ グレース、2011年11月に発表済み。冬季にレースが行われるアンドロス・トロフィなので、実車よりも先にデビューを果たしていたわけだ。今回のジュネーブモーターショー12では、市販車と氷上レース仕様が、顔を揃えての展示となった。
実車を見ると、市販車とロッジィ・グレースはボディの長さが明らかに異なり、氷上レース仕様は従来のダスターに、ロッジィの顔や一部ボディパネルを移植したモデルだと分かる。全長は、市販車よりも約500mm短い4001mm。
ミッドシップマウントのエンジンは、アンドロス・トロフィで定評ある日産製のVQ30型3.0リットルV型6気筒ガソリン。最大出力355ps/7500rpm、最大トルク36.7kgm/5500rpmを引き出すモンスターマシンだ。