F1オーストラリアGPの予選は、ルイス・ハミルトンがジェンソン・バトンの猛追を退けてポールポジションを獲得し、前列をマクラーレンの2台が占めた。ハミルトンは通算20回目のポールポジションを獲得した。
レッドブルの隠し玉を予想していたF1ファンにとって、本当にポテンシャルを隠していたのはマクラーレンであったことが意外だったかもしれない。ハミルトンはQ3最初のトライで1分24秒922という驚異的なタイムを叩き出し、最後までこのタイムは破られることはなかった。
もうひとつの予想外は、ロータスのロマン・グロージャンの躍進だった。一時は2番のタイムを出して最後にバトンのチャージによってポジションをひとつ下げたものの、2列目3番グリッド獲得である。
その直後に僅差でシューマッハが続き、メルセデスAMGも侮りがたいペースを秘めていたことを証明したかたちだ。予選4位は、彼のF1カムバック以来、最上位グリッドとなる。
レッドブルの3列目、それもマーク・ウェーバーが上位の5位で、ベッテルが6位という結末はちょっとしたサプライズか。
7位はニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)。Q3はミスが目立ち、老練なチームメートに及ばなかった。続く8位はウィリアムズのパストール・マルドナド、9位がフォースインディアのニコ・ヒュルケンベルク。10位がトーロロッソのダニエル・リチャルドという予選結果になった。