2011年12月19日、破産を申請したスウェーデンの自動車メーカー、サーブオートモビル(以下、サーブ)。現在、生産や販売など、企業としての活動を停止しているサーブだが、モータースポーツの分野では、サーブ車を起用した新たなレース参戦計画が公表された。
これは、スウェーデンに本拠を置くフラッシュエンジニアリングが明らかにしたもの。2012年シーズンの「レーシング・エリート・リーグ」に、サーブ『9-3』で参戦することが告げられたのだ。
レーシング・エリート・リーグは、スウェーデン国内で開催されるツーリングカー選手権。ボルボカーズやBMW、シトロエンが参戦している。このレースに2012年、4台のサーブ9-3が投入される。
フラッシュエンジニアリングは長年、ボルボベースのレーシングカーの開発を担当。それだけに、サーブ車のレーシングカー開発も手慣れたものだ。市販の9-3をベースに、専用バンパー、ワイドフェンダー、大型リアウイング、ディフューザーなどを装備した9-3レーサーは、迫力満点のルックス。
フラッシュエンジニアリングは、「(モータースポーツの分野では)サーブはまだ生きている」と、サーブファンにアピールしている。