フェラーリF1のフェルナンド・アロンソは、テスト結果が思わしくなく、特にマシン挙動の把握が遅れていることを認めながらも、シーズンを絶望視しているわけではないとあえて語った。技術主任のパット・フライは、現状ではポディウム登壇は難しいという見解を述べたばかりだった。
アロンソはマラネロでフェラーリのスタッフ全員に向けて、現状が困難であるとした上で、「このことだけでシーズンを諦めるのは間違っている」と語りかけた。
「F1で何度もシーズンを経験してきた者なら、開幕戦のオーストラリアGPまでは相対的なポジションは知りようがないということをわかっている。大方が最有力と見ているレッドブルだって、昨日はほとんど走ることができず最下位タイムだったじゃないか」
「バックミラーの担当だろうが、ピストンの担当だろうが全員に、今まで以上の改善への努力を期待している。僕たちは共通の目標を頂く仲間ではないか」
アロンソは、テストのタイムに惑わされてはいけないとも言う。
「2年前のバルセロナ最終テストでフェラーリは5位だったが、2週間後のバーレーンでは1-2フィニッシュを手に入れたことを思い出して欲しい。本当の目標は開幕戦で1位になることではなくて、11月にタイトルを手に入れることなんだ!」