フィアットとクライスラーグループを率いるセルジオ・マルキオンネCEO。フィアットのイタリア国内2工場を閉鎖する可能性について言及した同CEOの発言が、波紋を広げている。
これは24日、イタリアのメディア、『CORRIERE DELLA SERA』が報じたもの。同メディアのインタビューに応じたマルキオンネCEOは、「米国市場への輸出が成功しなかった場合、フィアットのイタリア国内5工場のうち、2工場を閉鎖する可能性がある」と話したという。
現在、欧州での販売不振に見舞われているフィアットは、イタリア国内工場の稼働率が低下。そこで、傘下のアルファロメオの米国輸出により、これを打開しようと画策している。
同CEOは、閉鎖対象となる具体的な工場名は明かしていない。アルファロメオの米国輸出は、2013年から開始される予定。しかし、現地での販売が伸び悩めば、フィアットの生産計画に大きな狂いが生じることになりそうだ。