【新聞ウォッチ】豊田章男社長の自工会会長就任と7か月ぶりの円安

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トヨタ自動車豊田社長(86発表会)
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年2月23日付

●円80円台、半年ぶり安値(読売・1面)

●マツダ資本増強2300億円(読売・8面)

●メルセデスEV発売へ、日本で8月以降(朝日・10面)

●マツダの子会社保険金不正受給、修理費を水増し(朝日・37面)

●自工会会長にトヨタ社長(毎日・7面)

●GM・プジョー提携協議来月にも発表(産経・10面)

●南京大虐殺否定広がる波紋、「名古屋に行くな」中国ネットも反発(東京・26面)

●社説:ビッグ3復活に何を学ぶか(日経・2面)

●マレーシアにAT工場建設、ダイハツ(日経・11面)

●外環道整備、最大300億円、国交省が方針、12年度、大幅に増額(日経・39面)

ひとくちコメント

スギ花粉の飛散が本格化する頃になると、企業や業界団体などのトップ人事の季節を迎えるが、日本自動車工業会(自工会)の次期会長に、トヨタ自動車の豊田章男社長が就任することが固まったという。

きょうの毎日が“特報”しているが、豊田社長の自工会会長就任は本人も否定したことはなかったし、既定路線のようにも思われていた。「今さら」という記事の内容でもあるが、「国内事業の赤字が続くトヨタ社内では、自工会会長に豊田社長以外の幹部を起用し、社業と分担する案も検討されていた」(毎日)などと、異論もあったそうだ。

しかし、欧州債務危機や円高などに対処するには「経営の最高責任者が団体トップを兼務する方が、業界の結束を固めやすい」(関係者)と判断したという。

その円高も22日の東京外国為替市場で円相場は1ドル=80円台に推移して、2011年8月以来約7か月ぶりの円安・ドル高水準を付けた。

このまま円安傾向が続くのかどうかは不透明だが、円高に電力対策など“6重苦”を抱え込み、悪戦苦闘で全力投球してきた現会長の志賀俊之・日産自動車COOに比べれば、風向きがややフォローに傾きつつある。日ハムのあの斉藤祐樹投手ではないが、豊田社長という男も「何かを持っている」のか?

《福田俊之》

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