ルノー日産アライアンスは9日、北アフリカのモロッコにおいて、新工場の開所式を行った。
この新工場は、タンジール市に10億ユーロ(約1030億円)を投資して建設していたもの。年産能力は40万台で、地中海エリアでは最大規模の自動車工場になる。
すでにルノーグループは、モロッコのカサブランカで工場を操業。しかし、同工場とルーマニアの工場がフル稼働状態となっていたことから、タンジールに新工場を建設する運びとなった。
ルノー日産は同工場を、グローバルで販売する低価格車の生産拠点に位置づけ。新工場ではまず、ルノーの低価格車ブランド、ダチアの新型コンパクトMPV、『ロッジィ』(Lodgy)と小型商用車を生産する。2015年までに、6000名を雇用する計画だ。
ルノーと日産を率いるカルロス・ゴーン会長は、「タンジール工場は自動車産業の新たなグローバル基準を打ち立てる」とコメントしている。