マツダの山内孝社長は2日、都内で会見し2015年度までに8つの新型車を投入する計画を明らかにした。いずれも低燃費技術スカイアクティブを搭載したモデルで、これにより同年度までにスカイアクティブ搭載車の世界販売比率を80%にまでに高める計画。
新型車の第1弾となるのが2月に日本で販売を開始する『CX-5』。山内社長はCX-5について「ほぼ同クラスの『CX-7』よりも15万円利益が改善している。そして日本で造って現在の為替レートでも、すべての仕向地で全部黒字になる」ことを明らかにした。
また「今年中には(東京モーターショーに出展した)『雄(TAKERI)』のコンセプトを具現化した量産モデルを日本市場へ導入する。2013年度にはスカイアクティブ搭載のハイブリッド車を投入する。2012年度のスカイアクティブの搭載比率は20%を計画しているが2015年度までに搭載比率を80%まで拡大する」と述べた。
スカイアクティブのような1リットルあたり30km走行する低燃費技術は他社でも商品化しているが、山内社長は「走りと燃費を高い次元で両立させ、しかもお求めやすい価格でというのが他社の環境対応車とは違う。その辺で常に先行をしていく技術開発力を持っている」とした上で、「常に先手先手で開発費も削らないでスカイアクティブのその先の技術開発もすでに始めている」と強調した。