三菱自動車が発表した2011年4-12月期(第3四半期)の連結決算は、当期利益が136億円の黒字となった。前年同期は22億円の赤字だったが、158億円の改善となった。
累計の新車販売台数は、国内が前年同期比13%減の10万3000台。北米は、『アウトランダースポーツ』が好調で、同24%増の8万2000台だった。欧州は、景気の先行き不透明感の高まりから需要の減速が見られ、西欧地域の販売は横ばいだったが、市場の回復が続くロシアで大きく販売を伸ばし、地域全体では同10%増の17万4000台だった。
アジア・その他地域は、タイやインドネシア等のアセアン地域やブラジルなどの中南米地域等が好調で、同5%増の39万6000台だった。
これらの結果、全体の小売台数は同5%増の75万5000台となった。売上高はタイ洪水による車両生産活動の一時停止や円高の影響で、同1%減の1兆2931億円となった。
営業利益は売上高の減少はあったものの、車種構成等の改善や、資材費等コスト低減などが寄与し、同196%増の385億円。経常利益は同154%増の289億円となった。
通期業績見通しは前回予想を据え置いた。