大矢アキオの『ヴェローチェ!』…ポルシェデザインのブラックベリー、店頭に

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ポルシェデザインP'9981 from BlackBerry
  • ポルシェデザインP'9981 from BlackBerry
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  • 独フランクフルト・アム・マイン空港第1ターミナル内のポルシェデザイン直営店
  • 独フランクフルト・アム・マイン空港第1ターミナル内のポルシェデザイン直営店

■■ アップル製品ファンでも気になる… ■■

ポルシェデザインによるブラックベリー・スマートフォン『P'9981 from BlackBerry』が、欧州でオフィシャルショップの店頭に並び始めた。

P'9981は独ポルシェデザインと、ブラックベリーを製造するカナダのリサーチ・イン・モーション社との共同開発による。ステンレス・フレームと手作業による革製バックカバー、立体造形のキーボードなどを外観の特徴とする。

OSはBlack Berry7で、ユーザーインターフェイスはP'9981用オリジナルを搭載している。他のP'9981ユーザーを検索するのに役立つPINコードも併せもつ。メモリーは8GBのオンボードに加え、マイクロSDカードにより40GBまで拡張可能である。2011年10月末にスペックが発表されていた。

筆者が2012年1月第2週に独フランクフルト・アム・マイン空港第1ターミナル内にあるポルシェデザイン・ショップを訪ねたところ、P'9981が展示されていた。スタッフによると、現在はポルシェデザイン直営店のみでの販売で、発売から約1週間が経過したところという。

日本語対応ではないが、筆者が見たところ、ブラックベリーのライバルであるアップル製品ファンでもかなり心を揺すぶられるデザインと質感を備えている。展示品はショーケースに入れられた1基だけだったものの、20〜30歳代の若いビジネスマンとみられる層を中心に熱い視線を注ぐ客が絶えなかった。

ちなみに欧州でポルシェデザインは、2011年に男性用アンダーウェアを発売するなど、着々と製品ラインを拡大している。また近年は、同ブランドの既製シニアグラス(老眼鏡)シリーズが一般眼鏡店でも広く販売されるようになったことも、知名度向上のきっかけとなった。

このP'9981スマートフォン、デザインコンシャスな仲間の羨望を集めるために支払う対価は、1475ユーロ(約14万7000円)である。

筆者:大矢アキオ(Akio Lorenzo OYA)■■■コラムニスト。国立音楽大学卒。二玄社『SUPER CG』記者を経て、96年からシエナ在住。イタリアに対するユニークな視点と親しみやすい筆致に、老若男女犬猫問わずファンがいる。NHK『ラジオ深夜便』のレポーターをはじめ、ラジオ・テレビでも活躍中。主な著書に『カンティーナを巡る冒険旅行』、『幸せのイタリア料理!』(以上光人社)、『Hotするイタリア』(二玄社)、訳書に『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)がある。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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