韓国ブランドのキアは、デトロイトモーターショー12のメインステージに一風変わったコンセプトカーを出展した。は虫類のウロコを思わせるオレンジメタリックに包まれたボディは、よく見るとバスケットボール。実はこのモデル、NBAプレイヤーのブレイク・グリフィン選手にインスパイアされたモデルなのだという。
グリフィン選手はロサンゼルス・クリッパーズに所属するNBAプレイヤーで、2009年に入団。怪我に見舞われながらも2010年にデビューを果たし、見事新人賞を獲得。機敏な動きと巨体から繰り出すダンクが多くのファンを魅了する。今シーズンも既に出場試合の平均得点は23.1点と同チームでもダントツのトップだ。
北米プロバスケットボールリーグNBAの公式スポンサーでもあるキアは、そんなグリフィン選手に敬意を表して今回コンセプトカーを製作。キアの中型セダン『オプティマ ハイブリッド』をベースにウェスト・コースト・カスタムズがカスタムを手掛けた。ボディカラーは、バスケットボールをイメージさせるオレンジメタリックとブラックに塗装。レザー表皮の模様も一部再現されている。
インテリアもとことん「バスケットボールらしさ」を表現。シート、ドアの内張りはバスケットボールのステッチを再現したほか、フロアマットはバスケットコートをモチーフとしたポップなデザインを採用している。また、シートのヘッドレストにはグリフィン選手のサインも奢られた。
キアは2011年の米国販売が前年比35.7%増と大躍進した。昨今、米国においても若者のクルマ離れが浮き彫りになってきていると言う。国民的スポーツであるNBAのスター選手とコラボレーションすることで若者にアピール、さらなる販売増を目指すといったところだろう。