ボルボカーズは9日、米国で開幕したデトロイトモーターショー12において、『XC60プラグインハイブリッドコンセプト』を初公開した。ボルボカーズがアピールするのが、燃費とEVモードの航続距離だ。
XC60プラグインハイブリッドコンセプトは、中型クロスオーバーの『XC60』をベースに、パワートレインをプラグインハイブリッド(PHV)化。ボルボカーズはすでに、『V60』のPHVを欧米市場に投入すると発表しており、PHVの開発に力を入れている。
エンジンは新世代のガソリン4気筒ターボで、最大出力280ps、最大トルク38.7kgm。モーターは最大出力70ps、最大トルク20.4kgmを発生し、エンジンとモーターを合わせたトータル出力は350psと力強い。0-100km/h加速は6.1秒で、同社によるとV8ガソリンエンジン並みだという。
二次電池は、蓄電容量12kWhのリチウムイオンバッテリー。充電は110Vソケットで7時間半、220Vソケットを使えば3時間半で完了する。EVモードでは、モーター単独で最大56kmのゼロエミッション走行を実現する。欧州複合モード燃費は43.48km/リットル、CO2排出量は53g/km。
ボルボカーズのステファン・ジャコビー社長兼CEOは、プレスカンファレンスにおいて、「トータル出力350psレベルのSUVで、この燃費とEVモードの航続距離は他社には真似できない」と述べ、PHVの完成度に高い自信を示している。