日本でサーブ車の販売を手掛けるピーシーアイは5日、サーブ・オートモービルABとのディストリビューター契約(卸売業者契約)が解除されたことを明らかにした。これによりピーシーアイの販売店、アフターセールス部門は業務を停止する。
サーブ・オートモービルAB(以下サーブ)は、資金繰りの悪化により2011年3月より車両の生産を中止。その後も経営再建の可能性を探ってきたが、12月19日に現オーナーであるオランダのスウェーデンディッシュ・オートモービルがサーブの破産を申請した。現在サーブは、裁判所の管轄下におかれている。
これに伴い今回、サーブとピーシーアイのディストリビューター契約が解除、販売停止のほか、アフターセールス部門も事業を停止する。
さらに2011年12月19日をもって、日本国内の全てのサーブ車を対象に付帯する「新車保証」、「穴(孔)あき錆保証」、「リコール/キャンペーン」の保証効力も停止となる。
なお、アフターセールスのパーツを供給するサーブ・オートモービルパーツABは、この破産申請の対象会社ではないため今後も事業を継続、ピーシーアイも事業を継続する。パーツ保証に関しても引き続き適用される。