ホンダのコンパクトミニバン『フリード』にハイブリッドモデルが加わった。フリードが持つ高い実用性に加え、燃費という最大の武器を手に入れたフリードハイブリッド。11月時点でシリーズ累計受注2万台を超えた人気車種の魅力に写真で迫る。
フリードの特徴は、ホンダならではの低床パッケージを最大限に活かした広い室内空間だろう。ハイブリッド化にあたり、新たにハイブリッドシステム(IMA)とバッテリーを搭載するが、IMAのコンパクトさを活かし全てのシステムを後部床下に収めることで室内空間への影響はほとんどない。3列目シート床下は65mm上昇したが、ヒップポイントはガソリン車と同じ高さをキープしており、シートアレンジ、荷室の使い勝手もそのままだ。
エクステリアは、フロントグリル、ヘッドライト、LEDリアコンビネーションランプに新デザインを採用。それぞれをクリアブルーとすることで、クリーンさ、先進性をアピールする。これらは同社の『フィットハイブリッド』と共通イメージだ。
インテリアも専用デザインとなる。低燃費運転の状況を色の変化で知らせるアンビエントメーター、モーターのアシスト/チャージの表示などをおこなうデジタルメーターを採用した。またセンターパネルやステアリングガーニッシュにシルバー塗装を施し、特別感を高めている。
1.5リットル i-VTECエンジンにIMAを組み合わせ、JC08モード燃費は21.6km/リットル(10・15モード24km/リットル)を実現した。2500〜4200回転までフラットに高トルクが発生するよう調整されたほか、ハイブリッド専用CVTは従来車よりも4.9%ローレシオに設定され、多人数乗車時でもストレスの無い加速を実現したという。