富士通テン・イクリプスの2011年秋モデルとして登場したメモリーナビゲーション『AVN-G01』は、高精細WVGA液晶を採用し4チューナ×4アンテナのフルセグ地デジ放送に対応しながら、低価格を実現した戦略モデルだ。
ナビを洗練させる「3つのキレイ」で構成。地図は、LEDバックライト・7型WVGA・デジタルTFTディスプレイを採用することで、細い道路や小さな文字もくっきりした表示となり、視認性が向上している。また、地上デジタル放送(フルセグ)も4チューナ×4アンテナを採用するとともに、信号・処理をデジタル化しており、クリアな映像表現が特長だ。
UIや地図表現はスタンダードモデル「AVN Lite」をベースにしているものの、WVGA化によって大幅に洗練された。AV/ナビ画面を自在に切り替えできるボタンや、地図画面で常時表示される自宅ボタンも便利。目的地設定は使われる頻度の高い50音検索と住所検索を大きく、その他は若干小さめに配置するなど、実際の利用のされ方に即して最適化されている。
8GBのSDカードに地図で検索データが収められるが、主要交差点レーン案内や高速の入り口3D拡大図、ETCレーン案内などは対応している。住所は約3800万件、電話番号は役830万件、地図データの収録時期も2011年の10月と最新だ。なお、市街図(1334エリア)はオプションとなる。
AVN-G01は、AV面も競争力のある内容だ。4アンテナ・4チューナのフルセグ地デジを筆頭に、CPRMモードを含めた再生機能をもつDVDプレイヤー、別売り接続コードを利用してのiPhone/iPod再生、イコライザ、簡易タイムアライメントなど必要にして十分。また、アダプタ不要で純正ステアリングのリモコンへのキーアサインが可能で、使い勝手にも配慮している。
エントリーユーザーだけでなくナビ経験者でも納得できる、エントリーナビ「AVN Lite」で旋風を巻き起こしたイクリプスが次に狙うのは、フルセグ・DVD・WVGAのAVNマーケットだ。