トヨタ自動車は、米国の生産拠点であるトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ミシシッピ(TMMMS)が現地時間11月17日、工場のラインオフ式典を実施したと発表した。
式典にはミシシッピ州のハーレー・バーバー州知事、トヨタの豊田章男社長、TMMMSの浜口昌史社長らが出席した。
トヨタは、2007年2月にTMMMSの建設を決定した。しかし、その後、リーマンショックによる世界的な景気低迷もあって2008年に工事を延期を決めた。その後、2010年6月に再開、建設の発表から約4年を経てラインオフを迎えた。
TMMMSの年間生産能力は15万台で、「カローラ」を生産する。従業員数は2012年中に計約2000人を予定している。
式典で豊田社長は「紆余曲折があったが、ラインオフ式を迎えることができ大変嬉しく思う。今後も、皆様に喜んでいただける『もっといいクルマづくり』を行い、地域社会や経済に貢献していく所存」と語った。
また、バーバー州知事は「今日はミシシッピ州にとって記念すべき日。トヨタファミリーの一員となることを誇りに思う」と述べた。
今回のTMMMSの生産開始で2010年4月に北米から日本に移管された北米向けカローラ生産を現地に戻すことになる。