日本自動車工業会が発表した2011年度上半期(4〜9月)の福祉車両の販売台数は、前年同期比15.0%減の1万4778台とマイナスだった。
東日本大震災による部品不足で自動車の生産が滞り、福祉車両の生産も大幅な遅れが出た。
車種別では、普通・小型自動車が同16.5%減の9418台だった。車いす移動車が普通・小型自動車全体の5割を超えて順調に推移したが、昇降シート・回転シートが大きく落ち込んだ。
軽自動車は同9.1%増の4254台と前年を上回った。車いす移動車、回転シート車が好調で、5年ぶりに上半期の販売実績が4000台を超えた。
バスは同50.2%減の1106台だった。震災の影響が大きかったのに加え、観光客の減少で新車への代替を先送りするケースもあった。