新幹線“元祖のぞみ”300系、来春引退へ

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JR東海は20日、東海道・山陽新幹線で活躍している300系の運用を2012年春で終了させることを発表。2007年のN700系投入から5年弱で、“元祖のぞみ”が置き換わることに。

300系は1992年デビュー。「こだま」「ひかり」に続く、東海道・山陽新幹線の速達列車として新設された「のぞみ」に主に充当された。当時0系・100系の東海道新幹線内最高速度だった220km/hを、270km/hに引き上げ、東京〜新大阪間を従来より19分短縮の2時間30分で結んだ。

また、0系・100系にあった“鼻のある顔”がなくなり、エアロダイナミクスを追求した流線型の前頭形状となるなど、デザインも一新。日本の高速鉄道初となる交流誘導電動機(VVVF)と軽量ボルスタレス台車を採用し、100系と同等の定員数を確保しつつ約25%の軽量化を実現するなど、多くの特徴を持った形式だった。

JR東海は今後もN700系や進化版N700A(2012年から2013年で13編成)を投入し、さらにJR東海からJR西日本へ700系9編成(144両)を譲渡するなどで、来春までに両社の300系すべてが置き換わる。

そして、山陽新幹線の国鉄形100系や、JR東日本の東北・上越新幹線で活躍する0系スタイルの200系の去就も気になるところ。

JRなどから公式な発表はされていないが、300系が来春消滅するとなると、同系よりも古い100系の運用終了も間近かか。100系と同じく国鉄時代に誕生した“初代”東北・上越新幹線の200系も、E5系(「はやぶさ」タイプ)などの投入によって、姿を消す日もそう遠くはなさそうだ。

新型車両の華々しい登場の影でひっそりと活躍する100系・200系・300系、どの列車に充当されているかなどは大判の時刻表などでおおよそつかむことができる。

《レスポンス編集部》

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