BMW 3シリーズ 新型登場…スポーツセダンの新基準

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新型BMW3シリーズ
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BMWグループは14日、新型『3シリーズ』の概要を明らかにした。新型は6代目に当たり、「F30型」を名乗る。世界のスポーツセダンの指標が大きく進化した。

新型のボディサイズは、全長4624×全幅1811×全高1429mm、ホイールベース2810mm。現行比で、全長は93mm長く、ホイールベースは50mm伸ばされた。トレッドはフロントが37mm、リアが47mmワイド化。BMWによると、このボディサイズの拡大により、とくに後席乗員のゆとりが増しているという。

駆動方式は、引き続きFR。前後重量バランスは、50対50という理想的な値が維持された。現行比で、最大45kgの軽量化を実施。「セグメントで最高のスポーツセダン」を目標に、ボディ剛性の引き上げやシャシーの熟成も図られた。

発表時のエンジンはガソリン2、ディーゼル1の合計3ユニット。自然吸気エンジンは用意されず、すべて新世代の直噴ターボユニットとなる。

ガソリンは最上級の「335i」グレードが、引き続き3.0リットル直列6気筒ターボを搭載。最大出力は306ps、最大トルクは40.8kgmだ。最大トルクは、1200rpmという低回転域で引き出される。0-100km/h加速は5.5秒と、現行比で0.1秒短縮。最高速は250km/h(リミッター作動)。

「328i」グレードは、従来の3.0リットルの自然吸気直6に代えて、2.0リットルの直列4気筒ターボを積む。最大出力は245ps、最大トルクは35.7kgm。0-100km/h加速5.9秒、最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスと、欧州複合モード燃費15.9km/リットル、CO2排出量147g/kmの環境性能を両立した。

欧州仕様のトランスミッションは、6速MTを基本に、3シリーズとしては初、そしてクラス初の8速ATを設定。この8速ATにも、アイドリングストップが組み込まれた。また、「エコプロ」モードをはじめ、4種類のドライビングモードが切り替えられる。BMWによると、エコプロでは、最大20%の燃費向上を実現するという。

新型3シリーズは、欧州では2012年2月に発売。ドイツ本国のベース価格は、3万5350ユーロ(約373万円)と公表されている。

《森脇稔》

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