13日、ドイツで開幕したフランクフルトモーターショー11。フォードモーターのブースでは、環境性能に優れる直噴1.0リットル3気筒ガソリンターボ、「エコブースト」エンジンがワールドプレミアを飾った。
この3気筒エンジンは、欧州向けの『フォーカス』に搭載。かつては、大排気量のV8エンジンを得意としてきた同社の歴史において、最も排気量の小さいエンジンとなる。
1.0エコブーストも他のエコブーストエンジンと同じく、直噴ターボを採用。さらに可変バルブタイミング機構の「Ti-VCT」も組み込む。シリンダーヘッド一体型のエグゾーストマニホールド、オフセットさせたクランクシャフトなど、環境性能向上策も導入された。
フォーカスが積むのは、最大出力100psの5速MT仕様と、最大出力が120psの6速MT仕様。同社によると、1.6リットル自然吸気エンジン並みのパワーを発揮しながら、CO2排出量は120g/km以下に抑えられるという。
フォードモーターはこのエンジンを、2012年初頭から欧州向けのフォーカスに、その後『C-MAX』や『B-MAX』に採用予定。さらに北米や中国でも、1.0エコブースト搭載車を展開していく計画だ。