日産自動車は、ポスト新長期排出ガス規制に適合し安全性能など仕様を向上した『アトラスH43』を7月25日から発売した。
今回、ディーゼルエンジンは5.2リットルを廃止し、「4JJ1」の3.0リットルエンジンに統一し、ダウンサイジングを図ることで、高い環境性能と、軽量化を両立した。あらゆる負荷領域で、ターボ効果を高める2ステージターボ過給システムや、最大噴射圧をアップさせた超高圧コモンレール燃料噴射システム、大容量高効率EGRを採用した。これによってエンジン本体の動力性能を向上し、燃費効率も向上した。同時に排出ガス性能も向上し、NOx削減も実現した。
新フルードカップリングと高速用ファイナルを採用したスムーサーEXの搭載で燃費を改善し、ほぼ全車で2015年度燃費基準を達成した。基準達成車は2009年4月から施行されている「環境対応車普及促進税制」による減税措置に適合し、自動車取得税と自動車重量税が75%減税される。
このほか、ポスト新長期排出ガス規制の規制値から、さらにPMを30%低減した。2015年度燃費基準達成車は9都県市指定公害車(2009年基準「優」低公害車)に認定された。
万一の衝突時に乗用車の潜り込みを抑制するフロントアンダーランプロテクター(FUP)や、大型後部反射器などを採用、安全規制強化にも対応した。
冷凍車専用のシャシーを全バンシャシーにオプション設定するとともに、ハイブリッド塵芥シャシーも追加し、ラインナップを拡充した。
価格はディーゼル4JJ1-TCSエンジンでキャビンがワイド幅、荷台ロング、木製フルスーパーロー、最大積載量2トンのDXが469万2450円。