菅内閣の不信任決議案が2日15時、衆議院本会議で採決された。自民党、公明党、たちあがれ日本の3党で、1日に提出されたもので、民主党内からも小沢一郎元代表に近い議員多数が賛成を表明し、分裂含みの情勢となった。
しかし、菅直人首相が同日正午過ぎの代議士会で辞任を示し、小沢一郎氏が本会議を欠席。小沢一郎氏に近いグループが賛成を撤回して、個々の議員の判断に任せる自由投票に切り替えたことで、情勢が急転。鳩山由紀夫前首相も反対票を投じた。
投票総数は445票。賛成152票、反対293票で、菅内閣の不信任決議案は否決された。
ただ、小沢氏は欠席。小沢氏の側近である松木謙公議員らが賛成票を投じた。
党執行部は野党提案に同調した議員に対して、除籍を含めた厳しい処分をとることを明言している。今後の対応により、再び民主党分裂が再燃する可能性もある。