【上海モーターショー11】ロンドンタクシーに市販モデル…「コピー車ではない」

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吉利汽車 ENGLON SC7-RV(上海モーターショー11)
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中国浙江吉利控股集団の傘下の吉利汽車(ジーリー)は19日、上海モーターショーにおいて、ENGLONブランドの『SC7-RV』を初公開した。

ENGLONブランドは、その名の通り、英国を意味するブランド。吉利が傘下に収めたロンドンタクシー製造会社に由来するブランドだ。

英国名物のロンドンタクシーは、マンガニーズ・ブロンズ・ホールディング(MBH)の子会社で、英コベントリーに本拠を置くロンドンタクシーインターナショナル(LTI)が製造。同社は1948年の創業以来、累計10万台以上のロンドンタクシーを生産してきた。

ところがLTIは2009年、700万ポンド(約10億円)もの巨額赤字を計上。経営が立ち行かなくなった。そこに手を差しのべたのが吉利。スウェーデンのボルボ買収で一躍有名になった吉利だが、2010年3月、MBHへの出資比率を23%から50%以上へ引き上げると発表し、MBHとLTIの経営権を取得した。

その後、吉利は新たなロンドンタクシー後継車を独自開発。そして2010年4月、北京モーターショーにおいて、ENGLON『TXN』を初公開するに至るのだ。

今回披露されたSC7-RVは、新世代ロンドンタクシー、『TXN』の一般向けモデル。ファミリー層を狙った5ドアハッチバックという位置づけで、ボディサイズは全長4390×全幅1820×全高1555mm、ホイールベース2715mmだ。

エンジンは直列4気筒のみで、ガソリン3、ディーゼル1の4機種。ガソリンは1.5リットル、1.8リットル、2.0リットルで、ディーゼルは2.0リットルだ。ガソリン車には、7速デュアルクラッチを用意。1.8リットルには、アイドリングストップが組み込まれる。

同社は、「このデザインは世界を見渡してもENGLONブランドだけ」と、デザインの独自性をアピールしている。

《森脇稔》

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