日本自動車工業会の志賀俊之会長は26日の記者会見で、自動車生産に影響を与えている部品や資材のサプライチェーン問題について、中長期的には「サプライチェーン全体の把握が課題として浮上した」と述べた。
サプライチェーンについては「過去の災害時にも1社に集中したことによる問題が表面化し、リスク分散に取り組んできた」ものの、被害が広い範囲に及んだ今回は、そうした対策を大きく超える事態となった。
自動車メーカー各社は、1次および2次メーカーまではリスク分散や事業所の把握などを行ってきた。だが志賀会長は、今回の大震災により「3次、4次といったその先のリスク管理も課題として顕著になった」と指摘した。