観光客向け電動モビリティ、京都の学生が提案

エコカー EV
CAR-GO(籠)
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1月19日、東京都内で行われた「第3回ミニカーEV合同意見交換会」で、京都の学生から、観光客向けパーソナルモビリティの提案があった。『CAR-GO(籠)』と名づけられたこの車両の研究を行っているのは、京都造形芸術大学空間演出デザイン学科プロダクトデザインコースの草木佳大氏と田村陽介氏だ。

京都市は、観光都市にもかかわらず交通インフラの脆弱さが問題となっている。さらに他の都市同様、車を持つ人と持たない人の間に交通格差が生じている。こうした問題を是正すべく、カーシェアリングを発展させた、公共交通機関の一種として普及させるモビリティとして考えたのがCAR-GOだという。

デザインはショッピングカートなどを参考に、狭い京都市内であっても邪魔にならないように小型化、省スペース化を図っている。さらに外装には竹を使用することで、古都の景観に溶け込むことを考慮しつつ、京都を代表する伝統工芸である竹産業の活用につなげる。

EVとすることは、この構造を採用するうえでも、環境に優しいクルマの在り方を提案するうえでも、不可欠だったとのこと。全長2070mm、全幅1520mm、全高1650mmというサイズを持つアルミフレームの1人乗りで、前輪にインホイールモーターを組み込んでいる。満充電での走行時間は1時間、充電時間は6時間、最高速度は30km/hを想定しているという。

今後は構造面、法規面を考慮したデザインの改良を行うとともに、生産へ向けて京都市や業者との話し合いを進め、今春以降を目途に本格的な生産に臨む予定。今後の活動に関しては、来月に立ち上げる予定のブログを通してその都度報告することになるそうだ。

《森口将之》

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