トヨタが22日に発表、発売を開始した新型『ヴィッツ』について、同社社長の豊田章男氏は「走りとデザインにこだわりました」という。そして、「一言でいうとカッコいいクルマに仕上がっています」と話す。
デザインを担当したデザイン本部トヨタデザイン部グループ長の郷武志さんはまず、ヴィッツらしさとは「外観はコンパクトで室内は驚くほど広い。かつ、ダイナミックな存在感のあるデザイン」だという。
そして、それを踏まえたうえで「より幅広いユーザーに乗ってもらえるよう、さらに存在感、上質感を高めデザインを一新しました」と話す。また、「低く構えた横長のヘッドランプで精悍さを増し、キャビン、ボディ、タイヤのバランスを見直すことで機敏さを感じてもらえるようにデザインしました」という。
先代に引き続き設定されたスポーティグレードであるRSについて、郷さんは「先代からのリヤコンビの丸型のモチーフを継承、進化させることで、走り去る後ろ姿にもRSらしいこだわりを出しました」。
特に入れたというインテリアは、「運転席周りはスポーティでコクピット的な機能を優先した造形になっています」という。しかし、それでは、スポーツカーになってしまう。
そこで、「上質さも感じてもらえるよう、助手席側から中央のハザードランプスイッチあたりまで、ソフトパッドを使いながら、広がりを見せる造形としました」という。これらにより大きな構成が明快に見えることから、「力強いデザインであるとともに、上質なデザインを狙ったのです」と語った。