富士重工業は、スバル『インプレッサWRX STI』シリーズに「インプレッサWRX STI spec C」を追加設定し12月21日から発売を開始した。
今回追加するモデルは、インプレッサWRX STI 5ドアがベース。モータースポーツでの使用を前提にエンジン、シャシー性能強化、車体軽量化などによるパフォーマンスの向上を追求した。
エンジンは、ターボの軸受け部にボールベアリングを採用し、フリクションを低減。専用ECUの採用とあわせ、ベース車に対し最大トルクを8N・mアップしながら1200rpm低い回転数で発生させる。アクセル操作に対するレスポンスも向上した。インタークーラーウォータースプレイを採用し、吸気温度の上昇を抑制、充填効率を高めることで、連続した高負荷走行時でも安定してエンジン性能を発揮する。
シャシーでは、フロントサスペンションはクロスメンバーのエンジンマウント結合部とボディ取り付け部を補剛し、ステアリングの応答性を改良した。リヤデファレンシャルギヤに機械式LSDを採用し、旋回時の高い車両安定性を確保した。タイヤはブリヂストン製の「ポテンザRE070」を採用。ドライ路面で高いグリップ性能を発揮する。パワーステアリングのオイル吐出量を増やし、素早いステアリング操作時でも確かな操舵感を実現した。
また、アルミ製フロントフード、小型バッテリーの採用で車体前部を軽量化、ヨー慣性モーメントを低減して高い操縦安定性を確保した。軽量タイプの専用18インチアルミホイールも採用して重量低減を図った。
このほか、燃料ポンプの構造変更で、高負荷旋回時などで安定して燃料を供給する。ブレンボ製ブレーキのキャリパー部にはゴールド色の塗装を施した。ファブリックとジャージを組み合わせ、赤いステッチをあしらった専用バケットシートも採用する。
価格は18インチタイヤ仕様が364万3500円。