出光興産は、2011年1月から全国4200店舗の系列サービスステーション(SS)の塗装に使用する塗料を塩ビ溶剤系塗料から環境負荷の少ない非溶剤の水系速乾防かび塗料『KMコート』に切り替えると発表した。
非溶液材の水性塗料を利用することで、仮に1000か所塗装した場合のVOC排出量は220t削減することができる。
KMコートは、同社の子会社である出光テクノファインが開発した環境対応商品で、塗料に求められる密着性や耐候性などの基本性能を持つ水系塗料。VOC成分の含有量は微量、希釈剤にも水を使用するため、環境対応性能が高い。また、特殊技術によって通常の水系塗料には無い溶剤系塗料並みの速乾性能を持つ。
これに出光テクノファインの「コーキンマスター」を配合することで優れた「防かび性」もあり、湿気の多い洗車機周りの美観維持にも役立つ。
同社では系列SSに電力消費量の少ないLEDを採用するなど、SSの環境対応を強化している。