BMW、東京でのEV実証試験を開始…東京電力、早大と協力

エコカー EV
電気自動車MINI Eを使用し実証試験を開始した(30日)
  • 電気自動車MINI Eを使用し実証試験を開始した(30日)
  • MINI E
  • メガシティ・ビークルのボディフレームは軽量・高硬度のカーボンを採用する
  • メガシティ・ビークルに搭載されるバッテリー
  • カーボンのフレームにすることで軽量化と安全性に大きく貢献するという
  • ローランド・クルーガー社長

ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)は、電気自動車(EV)『MINI E』の日本での実証試験を11月30日から東京で開始したと発表した。

BMWは現在、米国ニューヨークとロサンゼルス、英国ロンドン、ドイツ・ベルリンなどでMINI Eによる実証試験を実施しているが11月30日から東京でも開始した。

BMWグループでは2013年以降、次世代EV『メガシティ・ビークル』の市場導入を計画している。東京でのMINI Eの実証試験の結果は、ドイツ本国で分析すると同時に、日本国内でも分析し、メガシティ・ビークルの開発に利用する。

また、BMWグループの車両開発に加えて、官公庁や様々な研究機関と実証試験データを共有し、日本での次世代環境自動車の研究開発に利用される予定。

東京で実証試験をおこなう理由として、日本の公共交通機関が世界的に見ても発達していること、三菱自動車の『i-MiEV』や日産自動車の『リーフ』などの効果で、EVが普及するための環境が整備されていること、メガシティ・ビークルを日本でも導入予定であることを挙げ、これらの中でEVがどのような役割を果たすか、EVに求められるものは何かを検証する。

今回の試験で使用されるMINI Eは、一般ユーザーが使用する14台と、BMWジャパンとパートナー企業との間で使用される6台の合計20台の規模で実施。一般ユーザーが使用する14台については、運用期間を2回に分け、計28人の一般ユーザーに使用してもらうという。

また、実証試験にあたっては東京電力と早稲田大学とパートナーシップを結んだことを明らかにした。東京電力はMINI Eによる実証試験データを充電インフラ整備に活用する。モビリティ研究で世界的にもリーダーシップを担う早稲田大学は、ITS(高度道路交通システム)、都市交通などの観点から次世代交通の在り方についての研究に活用する。

《レスポンス編集部》

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