日本精工、リチウムイオン電池の品質安定に貢献するリニアガイドを開発

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日本精工は、金属部品に銅・亜鉛を含まないことでリチウムイオン電池の製造品質安定に貢献する「LIB製造設備用リニアガイド」を2011年1月から販売する。

リニアガイドは、自動車製造設備、半導体・液晶製造設備、搬送ロボット、工作機械などの用途に幅広く使用されている。

二次電池として需要の拡大が見込まれるリチウムイオン電池は、製造工程で電池内へ金属粉が混入すると最悪の場合発火する危険性があり、製造工程で電解液に解けない銅・亜鉛などの金属粉が混入しない厳しい管理が必要。

従来のリニアガイドには、グリースニップル、ねじなどに銅・亜鉛めっき部品を使用している。今回開発したリニアガイドは、これらの部品にステンレス材を使用することで、リチウムイオン電池製造工程で電解液に溶けない金属粉の発生を防ぐことが可能となり、発火予防など安全性向上に貢献する。

同社が独自開発した金属元素を含まず低発塵で潤滑特性が良く、防錆能力に優れたLGUグリースを採用した。また、潤滑ユニット「NSK K1」の装着で、新鮮な潤滑油が常に供給される。潤滑油補給の手間を減らすことができ、長期メンテナンスフリーとなる。

新製品で2013年に3億円の売り上げを目指す。

また、新製品を12月1日~12月3日に幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催される「セミコン・ジャパン2010」に出展する。

《レスポンス編集部》

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