【新聞ウォッチ】日産、ロシア最大手に出資…ゴーン社長が日ロ関係修復に一役!?

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年11月24日付

●北朝鮮 韓国を砲撃、黄海・延坪島、陸地へ初数十発、交戦、韓国兵2人死亡、住民ら18人けが(読売・1面)

●リニア一部先行開業、相模原、甲府間(読売・1面)

●景気「足踏み」78社、円高要因「悪化」も13社、主要100社アンケート(読売・2面)

●砲撃、円・ウォン一時急落、アジア株軒並み下げ 日本メーカーも大打撃(読売・9面)

●レアアース安定供給、豪外相、前原氏に表明(朝日・5 面)

●エコポイント特需ピーク、メーカー、増産に懸命(朝日・9面)

●日産、露最大手に出資、ルノーと合わせ3分の1超、経営権を掌握(毎日・2面)

●支援機構、日航出資予定通り、労組軟化、30日に更生計画認可(毎日・2面)

●ホンダ車調査、米当局が検討、ブレーキ苦情で(毎日・4面)

●韓国・双竜自動車を印大手買収へ、386億円で合意(東京・9面)

●伊藤忠、車載電池、米で再利用、住宅向け事業化(日経・1面)

●日本株は当面売られやすく、半島情勢、見極める動き(日経・3面)

●マツダ、期間従業員の手当増額、今冬支給分、正社員一時金と連動(日経・9面)

ひとくちコメント

日産自動車がロシアの自動車最大手の「アフトワズ」の株式を10%程度取得する方針を固めたという。23日付の日経朝刊が1面トップで報じ、きょうも毎日、産経などが取り上げている。

記事によると、政府系のアフトワズはロシアで30%近いのシェアを持つ最大手だが、リーマン危機以降、新車販売が急落するなど経営が悪化。このため、ロシア政府の要請を受け、ルノーが出資し、再建に取り組んでいる。ルノーはすでに25%を出資しており、新たに日産が10%程度追加出資すれば、日産・ルノー連合の出資比率は3分の1以上になる。

ロシアといえば、11月に入ってメドベージェフ大統領が北方領土の国後島を訪問し、北方四島を「固有の領土」とする日本を強く牽制した。日ロ関係の冷却化も懸念される中、カルロス・ゴーン社長はロシアのプーチン首相と会談。日産・ルノー連合が半数の株式を取得することに同意したという。

尖閣沖の中国船衝突事件、ロシア大統領による北方領土訪問に続き、今度は、北朝鮮による砲撃で、隣国・韓国に多数の死傷者が出た。日本も「対岸の危機」ではすまされないが、改めて支持率が急落している菅政権の外交姿勢が問われる。民族の違いとはいえ、狙った獲物は逃さないというゴーン社長のしたたかな交渉術を菅政権は国益のためにも見習うべきだろう。

《福田俊之》

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