フォルクスワーゲンが2011年春、新型『ゴルフカブリオレ』の生産を始めることが分かった。
これは10月29日、ドイツ・ニーダーザクセン州のオスナブリュック工場を訪れた同社のマルティン・ヴィンターコルン会長が明らかにしたもの。同会長は、「数々の美しい車種を生み出してきたオスナブリュック工場の伝統を受け継ぎ、2011年春から、新型ゴルフカブリオレの生産を開始する」と宣言した。
オスナブリュック工場は、2009年春に経営破綻したカルマン社の生産拠点だった。フォルクスワーゲンは2009年11月、カルマンの債権者からオスナブリュック工場を買収。カルマンのエンジニアも再雇用した。同工場の設備を改修し、2011年春から生産されるのが、新型ゴルフカブリオレというわけだ。
もともとゴルフカブリオレは、オープンカーの開発と生産に関して豊富なノウハウを持つカルマン社に、製造が委託されてきた経緯がある。カルマンの名は消滅したが、オスナブリュックから生み出される新型に、カルマンの伝統が継承されることになりそうだ。