アウディ A1 のプラグインHV、ドイツで実証実験…EV先進国へ

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A1 eトロン
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アウディは9日、『A1』のプラグインハイブリッドコンセプトカー、『A1 eトロン』を使用して、ドイツ・ミュンヘンで市販に向けた実証実験を開始すると発表した。

A1 eトロンは今年3月、ジュネーブモーターショーで初公開。基本的にモーターのみで走行するEVで、モーターは最大出力61ps、最大トルク15.3kgmを発生する。オーバーブーストモードでは、最大出力は102ps、最大トルクは24.5kgmへ向上。最大50kmのゼロエミッション走行が可能だ。

2次電池は、蓄電容量12kWhのリチウムイオンバッテリー。バッテリー残量が少なくなると、発電専用のエンジンが始動する。

アウディは発電専用エンジンに、ロータリーエンジン(アウディは発明者の名前を取って、ヴァンケルエンジンと呼ぶ)を採用。排気量わずか254ccのシングルローターエンジンは、最大出力20psを発生。ジェネレーターを回してモーターに電力を供給すると同時に、バッテリーを充電する。これにより、A1 eトロンは、さらに200km、航続距離が伸びる。

このA1 eトロンを使用して、アウディはドイツ・ミュンヘンで実証実験を計画。プロジェクトにはミュンヘンの企業や大学も参画し、ドイツ運輸省も全面的にバックアップ。実験には20台のA1 eトロンを活用し、充電は市内200か所に建設されるチャージステーションで行う。

実証実験は、2011年の半ばまでに開始予定。ドイツのペーター・ラムザオアー運輸大臣は、「我々の目標は、ドイツをEV先進国にすること。2020年までに100万台のEVを普及させる」と意気込みを語っている。

《森脇稔》

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