シトロエン・レーシングは5日、WRC第10戦ラリージャパン開催に伴い、東京都内にて参戦ドライバーらによる記者発表会を開催した。その席で、プジョー・シトロエン・ジャポン代表取締役社長 ティエリー・ポワラ氏が、日本での輸入車販売の現状について語った。
ポワラ氏によれば、純輸入車市場全体で前年比18.6%の伸びを示しており、そのうちプジョー・シトロエンだけでみると前年比で40%の売り上げアップとなっているそうだ。今年は、この14年間で最高の売上を記録しているとも述べた。2010年は2400台の目標販売台数に向けて順調に推移しているとのことだ。
広報担当者に、売り上げが好調なのは、WRCの結果と関係あるのかと聞いてみたところ、「正直なところ直接の関係はありません。なぜならWRCで参戦している車両はすでに生産が終了しているので、ラリーで活躍している同じ車を買うことができないからです。しかし、来シーズン、競技車両のベース車が変われば状況は変わるかもしれません」との回答だった。
では、新しい車両ではIRCといった新しいラリー選手権への参加はあるのかどうか。これについては「おそらくないでしょう。ネームバリュー等を考えるとWRCが最優先となります」だそうだ。
WRCラリージャパンは9日から12日に北海道・道央圏で行われる。