米国IIHS(高速道路安全保険協会)の関連団体、HDLIは3日、「盗難被害に遭いにくい車」ランキングを公表した。ボルボの最上級セダン『S80』が第1位となった。
このランキングは、盗難被害に遭って保険金の支払いを申請したユーザーの車種を調査し、その盗難率を低い順からランキングしたものだ。
盗難被害に遭いにくい車ランキングは以下の通り。
1.ボルボS80
2.サターン・ビュー4WD(2008-09年モデル)
3.日産ムラーノ(2009年モデル)
4.サターン・ビュー(2008-09年モデル)
5.ホンダ・パイロット4WD(2009年モデル)
6.スバル・インプレッサ(2008-09年モデル)
7.トヨタ・プリウス
8.MINIクーパー
9.トヨタ・タコマ
10.トヨタ・シエナ4WD
ボルボのフラッグシップサルーン、『S80』が最も盗難被害に遭いにくい車に。HDLIによると、最も盗難に遭いやすいキャデラック『エスカレード』との比較では、盗難率に10倍近い開きがあるという。
2位と4位のサターンは、ブランド自体が消滅しており、いわば「不人気車」。不人気車は盗難率が低くなる傾向が強いが、この法則に当てはまらないのが、7位のトヨタ『プリウス』だ。米国で累計90万台以上を販売する人気車である。
プリウスの場合、ハイブリッドシステムなど専用パーツが多く、部品の汎用性が低いことが盗難率の低さの一因と推測できる。パーツの転売が目的で車両を盗む犯罪者からすれば、ターゲットになりにくい車といえるかもしれない。