クラシックカーラリー初のJAF公認 スプレンドーレ伊香保2010

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7月9〜11日
  • 7月9〜11日
  • 通常はタイヤで競技計測ラインを踏んでスタートだが、今回はまず足で踏んで競技スタート
  • 1号車のBMWイセッタ
  • 非常に素晴らしい程度のマセラティA6GCS
  • 地元の幼稚園児100名の歓声に送られてスタートするMGA
  • 2日目のスタンプポイントでスタンプを受けるジャガーSS100 2 1/2リットル
  • フィアット1100TVもスタンプポイントでスタンプを受ける
  • スタンプを受けるアルファロメオ2600スパイダーは、ラリードライバーの篠塚建次郎氏が運転

群馬テレビ主催の『スプレンドーレ伊香保2010』が7月9日から11日にかけて、群馬県渋川市伊香保町を拠点に開催された。

2回目となる今年は、2日間のタイムラリーとその翌日の表彰式と、比較的長い日程での開催であったが、JAF公認ラリー規定台数上限の60台の参加があり、大いに盛り上がりを見せた。参加車両は1965年までに生産された外国車および75年までに生産された国産車で、そのうち戦前車は14台であった。

今回の大きなトピックは、国内クラシックカーラリーとしては初と思われる、JAF公認ラリーとなったことであろう。これは、ドライバー、ナビゲーターとも国内B級ライセンス以上が義務付けられ、また、参加車両においても、 「JAF公認ラリー競技会之証」が当日行われる車検合格時に発行されることが必要となる。これにより曖昧になりがちであった参加基準が明確になり、さらにはイベント自体のレベルの向上につながる結果となった。

また、地域に密着し、かつ歓迎されたイベントであることも特徴である。2日間で500km弱の走行区間のほとんどでその地域の人々が参加者に向けて手を振ったり、旗を振ったりと応援していたことでも裏付けられている。また、参加者も応援してくれた人々に手を振って感謝の意を表していたのが印象的であった。「あの応援が何よりも一番嬉しかった」という声が参加者から聞かれたのもうなずける話である。

近年国内でのクラシックカーイベントが増えている中、JAF公認ラリー競技ということで、他との差別化が図られ、より魅力的なものへと成長したようである。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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