メルセデスベンツからEVスーパーカー…SLS AMG E-CELLプロトタイプ現る

エコカー EV
SLS AMG E-CELL
  • SLS AMG E-CELL
  • SLS AMG E-CELL
  • SLS AMG E-CELL
  • SLS AMG E-CELL
  • SLS AMG E-CELL
  • SLS AMG E-CELL

ダイムラーは5日、メルセデスベンツ『SLS AMG』のEVプロトタイプ、『SLS AMG E-CELL』を公開した。

SLS AMGは、2009年9月のフランクフルトモーターショーでデビュー。6208cc・V8エンジンを搭載し、0-100km/h加速3.8秒、最高速317km/hを誇るスーパーカーだ。ダイムラーはSLS AMGのデビュー当初から、EVバージョンの開発を明言。今回、そのプロトタイプがベールを脱いだ。

SLS AMG E-CELLは、6.2リットルV型8気筒ガソリンエンジンに代えて、4輪の近くに独立した4個の小型モーターを搭載。トータルで最大出力533ps、最大トルク89.7kgmを発生する。

2次電池は液冷式のリチウムイオンバッテリーで、エンジンベイ後部、センタートンネル、シート後方の3か所にレイアウト。蓄電容量はトータル48kWhだ。発進時から89.7kgmの最大トルクを引き出すモーターの特性を生かし、0-100km/h加速は4秒以内と、ガソリン仕様と同等のパフォーマンスを発揮する。

EV化に当たって、フロントサスペンションはダブルウイッシュボーンから、プッシュロッド方式のマルチリンクに変更。しかし、これ以外に大きな変更はなく、アルミスペースフレーム構造はそのまま流用された。SLS AMGの開発当初から、EV化を想定していたことがうかがえる。

ダイムラーは2013年、SLS AMG E-CELLを少量生産ながら市販に移す計画。メルセデスAMG社のOla Kallenius会長は、「AMGは環境性能とパフォーマンスのさらなる両立を目指しており、SLS AMG E-CELLが、その象徴的存在となる」と語っている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集