【ケータイナビガイド '10】まるでカーナビ専用機…いつもNAVI PND(Windows Phone向け) v2 インプレ前編

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  • 地図はゼンリンならではの見やすいもの。右側のメニューは常に表示され、左側メニューはワンタッチでいつでも呼び出せる。
  • QRコードを使って地図を携帯に送ることができる。アイディア賞ものの機能だ。
  • メニューはこのようにシンプルそのもの。ボタンが大きくタッチしやすい。
  • 住所の入力画面。頭文字を入力してリストから選ぶ、最近のナビではよくある入力方法だ。
  • 新たに追加された5ルート検索機能。高速道路を使うか迷う場合などはとても便利だ。

スタンドアローンの利点を最大限に活かす 通信圏外でも利用可

『いつもNAVI』といえばドコモ向けなどの「地図アプリ」が有名。地図作成の大手であるゼンリンならではの詳細で分かりやすい地図が魅力で、携帯ナビでは定番のひとつだ。今回紹介するのはそのWindows Phone用(旧Windows Mobile)。つまり、OSにWindows phoneを採用するT01Aなどのスマートフォン用のアプリだ。従来から販売されていたが、この5月にv2にバージョンアップして機能が強化された。価格は1万500円で、使用期限などはない。また、1万5000円の市街図搭載版もある。

本ソフトの大きな特徴は、一般の携帯ナビのようなサーバークライアントシステムではなく、ローカルメモリに全データを搭載してスタンドアローンで動作するアプリだということ。地図データは全てスマートフォンのメモリに保存され、ルート検索などの処理も全てスマートフォンのCPUで行われる。

メモリ容量とCPUパワーに余裕があるからこそ可能なことで、通信を一切しないので通信圏外でも使用でき、レスポンスも高速なのがメリットだ。反面、地図データは自動更新されないが、カーナビの有料地図更新に比べれば、ずっと安価でのバージョンアップが可能だ。

◆最新版のv2で5ルート探索に対応

機能はナビ本来の用途に徹したもので、携帯ナビによくあるグルメ情報やショップ情報などの付加価値的な機能はない。

シンプルに使いやすさを狙ったそのインターフェースは、まるで市販のカーナビ専用機のようだ。スマートフォンはディスプレイサイズが大きく横位置で使えるので、さらにその印象が強い。小さな画面にこれでもかと多機能を詰め込んだ一般の携帯ナビとは明らかに一線を画すもので、携帯ナビ以上に、カーナビ専用機の強力なライバルといえるだろう。

今回のバージョンアップ(v2)では5ルート検索機能やルート沿い検索機能が追加された。これらはカーナビ専用機でも高級機種でなければ搭載されていない機能だ。同じスマートフォンであるiPhoneのカーナビアプリと比較してもその「本格派」ぶりには驚くばかりだ。

【アプリ概要】
■v2対応端末
DOCOMO T01A
SoftBank Touch Diamond X04HT※
            X02T
EMOBILE S21HT(TouchDiamond) ※
   S12HT(EMONSTER Lite)
S11HT(EMONSTER)
WILLCOM WS020SH(WILLCOM03)
WS027SH(HYBRID W-ZERO3)
※は市街図搭載版非対応

■価格
いつもNAVI PND v2…1万500円
いつもNAVI PND v2 市街図搭載版…1万5000円 
いつもNAVI PND v2 アップグレード版…8500円

■公式サイト(PC)
ゼンリンデータコム いつもNAVI PND
http://www.zenrin-datacom.net/wp/

《山田正昭》

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