タタ ナノの専用工場稼働---年産25万台体制

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操業を開始したナノ専用工場
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タタモーターズは2日、インド・グジャラート州において、『ナノ』の専用工場を稼働させた。これにより、ナノの年産台数は、従来の約6倍の25万台へ引き上げられる。

タタモーターズは当初、インドの西ベンガル州に、ナノの工場建設を予定していた。ところが、土地の買収に関して、現地農民の反対運動が激化し、工場建設を断念。ウッタラカンド州の商用車工場で、ナノを暫定生産する状態が続いていた。

今回、タタは200億ルピー(約390億円)を投じて、グジャラート州サナンドにナノの専用工場を建設。着工から1年2か月という異例のスピードで、工場を完成させた。

新工場は、先進のロボットシステムを導入。CO2排出量を減らすなど、周囲の環境にも配慮した。工場の敷地面積は約3平方km、従業員は2400名。隣接地には、41のサプライヤーが工場を構えており、タタは最大1万人の雇用創出効果を見込む。

新工場の稼動によって、ナノの年産台数は従来の約6倍の25万台へ向上。タタは将来的に、年間35万台のナノを生産する計画だ。タタのラタン・タタ会長は、「新工場の完成により、ナノの需要に対応できるようになる」とコメントしている。

《森脇稔》

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