今年12月から生産がスタートするレクサスのスーパーカー、『LFA』。生産開始半年以上も前にして、米国のメディアは2日、「世界限定500台が完売した」と報じた。
LFAは、2009年10月の東京モーターショーで初公開。専用設計の4.8リットルV型10気筒エンジンは、最大出力560ps/8700rpm、最大トルク48.9kgm/6800rpmを引き出す。フロントミッドシップ&トランスアクスルレイアウトにより、前後重量配分は48対52を実現。ドライサンプオイル潤滑システムによって、低重心化も図られている。
トランスミッションは、パドルシフト付きの6速2ペダルMT「ASG」。ボディにはCFRP(カーボン・ファイバー・レインフォースド・プラスチック)やアルミなどの軽量素材が導入され、車両重量は1480kgに抑えられた。0-100km/h加速は3.7秒、最高速は325km/hと、動力性能は世界トップレベル。日本での価格は3750万円だ。
LFAは、全世界で限定500台を販売。その割り当ては、日本が165台、米国が150台、残りの185台は欧州や中東などとなる。
日本では2009年10月下旬から、LFAの予約受け付けを開始。今年1月13日、予定の165台に達したことから、予約受け付けを終了していた。
また、米国や欧州などでも、順次、LFAの予約受け付けをスタート。そして今回、レクサス広報は米国メディアの取材に対して、「全世界500台が完売した」と語った。
LFAは、市販車としては稀なCFRP製ボディや、ハンドメイドによる工程が多いため、月産台数はわずか20台程度。そのため、今年12月から2012年12月までの2年間に、500台を生産するのが限界だ。
レクサスは世界各地域別の詳しいオーダー台数を明らかにしていないが、欧州での受注の3分の1は、ドイツが占めているという。