気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊（朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版）から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2010年6月1日付
●首相退陣要求強まる、きょうにも小沢氏と協議（読売・1面）
●辻元氏の辞任了承（読売・4面）
●日立、インフラ重点投資、中期経営計画原発・鉄道など1.6兆円（読売・10面）
●ホンダ中国工場スト終結へ、賃上げ圧力他社に拡大も（読売・11面）
●ブランド列伝：セレナ（日産自動車）「3世代で安心」工夫満載（読売・15面）
●フランキッティ復活Vインディ500（読売・20面）
●パナソニック太陽電池参入（朝日・8面）
●倒産から1年、復活GM身を縮め（朝日・9面）
●新日鉄鋼材2万5000円上げ、7 - 9月期メーカーと交渉へ（毎日・2面）
●ベンツ新型SUV“不毛の地”開拓なるかディーゼル普及率0.1％（産経・10面）
●車「手放した」13％都民意識調査、維持費に嫌気（産経・22面）
●パナソニック所得隠し1億5000万円、値引き分控除せず（産経・27面）
●「海外で5割超」相次ぐ、電機・素材など売上高目標、成長戦略新興国に軸足（日経・3面）
●インド8.6％成長、1 - 3月、製造業けん引（日経・3面）
●自動車輸出台数89％増、4月、米国向け2倍に（日経・15面）
●「エコ運転」カーナビ表示、日産、診断結果ネットで比較（日経・15面）
●トヨタ自動車のミサワ全株取得、トヨタホーム、10月に（日経・15面）
●パーク24、純利益22%増、11 - 4月期（日経・17面）
●エコカーでお得寺社巡り、京都27か所、割引などタクシー・レンタカー向け（日経・38面）
ひとくちコメント
人口1300万人を超える超過密都市の東京で、都民の“車離れ”が一段と加速していることが分かったという。
きょうの産経が東京版で取り上げているが、東京都がまとめた自動車利用に関する都民の意識調査によると、車を所有する人の割合は59.3％で8年前に実施した前回調査の71.2％から11.9ポイント減少。
前回調査は免許所有者のみが対象だったため単純比較はできないものの、今回調査では13.4％の人が「以前は所有していたが手放した」と回答している。
調査は都内に住む20歳以上の男女3000人を対象に戸別訪問で実施。衝撃的なのは車を所有していない人40.7％のうち、「いつかは所有したい」とした人はわずか4.7％。しかも、「今後も所有するつもりはない」とした人は20.7％もいたという。
また、車を手放した理由では、「維持費がかかる」が57％と最多で、「公共交通機関で充分」が44.4％、「自転車を活用する」が19.4％と続いたそうだ。平日の利用頻度は「ほぼ毎日」が35.2％で最多だった一方、「ほとんど利用しない」も24.7％と2番目に多かったという。
さらに、環境対策のため、都は国とは別に独自の燃費対策を「行うべきだ」とした人は6割近くに達し、都民もエコカーへの期待が高まっているようだ。
ただ、筆者も長い間都内に住んでマイカーを所有しているが、買い物にしても最近はネットスーパーなどで宅配サービスが充実しており、狭いスペースの駐車場を待つのも時間の無駄。行楽などでの長距離ドライブ以外は、車を使う必要がほとんどないのが実情。地域差もあるが、ドライバーも車の利便性を再認識する必要があるようだ。
