【新聞ウォッチ】トヨタ、テスラの次はダイムラーか?

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メルセデスベンツBクラスベースの燃料電池車F-Cell
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年5月26日付

●ウィルス作成詐欺容疑、2人逮捕(読売・1面)

●トヨタ、ダイムラー提携検討、燃料電池車開発で、独紙報道(読売・9面)

●JAL更生案提出延期、資金繰り難しい対応(読売・9面)

●トラック協会「見直し」交付金上納問題、民主寄り団体の「政治案件」(朝日・7面)

●NY株一時9700ドル台、同時株安止まらず(毎日・1面)

●広州工場の生産ホンダ12万台増(毎日・8面)

●町田市、市民が電気自動車シェアリング、来年1月から実証実験開始(毎日・23面)

●自動車海外から世界輸出、為替リスクを軽減(日経・1面)

●VW「ジウジアーロ」を買収(日経・7面)

ひとくちコメント

米国のベンチャー、テスラモーターズの次は欧州自動車大手の独ダイムラーとの提携か? 25日付の独紙フィナンシャル・タイムズ・ドイツが、トヨタ自動車とダイムラーが燃料電池車で提携を検討していると報じた。

きょうの各紙も取り上げているが、記事によると、ダイムラー関係者の話として「燃料電池の研究開発費の負担を分け合うことに大きな関心がある」とし、トヨタとの共同出資会社の設立などがありうるとしている。この報道に対し、トヨタ首脳は「交渉している事実はない」と述べたという。

ダイムラーはメルセデスベンツをベースにした燃料電池車を小規模生産中。2015年をめどに本格量産する意向だ。ダイムラーは、日産自動車と仏ルノーとの間で資本・業務提携を発表したばかりだが、資本力、技術力に優れているトヨタとも提携することで、次世代エコカー競争を有利に進める狙いがあると思われる。

リーマンショック後の世界的な自動車不況下では、単独で生き残ることは極めて難しい。これまでの常識では考えられない意外な組み合わせも飛び出す可能性がある。

《福田俊之》

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