トヨタのミニバン『ヴォクシー』『ノア』にGAZOO Racingがチューニングしたスポーツモデルが設定され、前後して発表されたマイナーチェンジ車種と合同の試乗説明会が開催された。
「G SPORTS」通称G's(ジーズ)と名付けられたこのモデルは、バンパーなどがない状態でラインオフされ、トヨタの架装車専用の工場に送られてから最終製品となる。
主な架装ポイントと特別装備の内容は、まず、LEDイルミネーションビームが配置されたバンパー。このバンパーには、トヨタのロゴマークがなく、その代わり、リヤエンブレム、サイドステップなどにG'sのロゴを配し、精悍さと特別仕様であることを強調している。このロゴは、18インチの専用アルミホイールにもあしらわれている。
スポーツモデルということで、サスペンションもG's用に専用設計されたローダウンキットが組み込まれる。これにより車高は30mmダウンするという。ブレーキも専用のスポーツパッドに交換され、マフラーはデュアル化されている。リアバンパーの下側はディフューザー形状になっている。
細かいところでは、アクセルとブレーキペダルがアルミ製のスポーツタイプになっているのも特徴だ。
ファミリー向けのミニバンにスポーツモデルを投入した背景やG'sのコンセプトについて、このモデルの企画、開発の責任者であるトヨタ自動車 スポーツ車両統括部 グループ長 弦本祐一氏は、「現在ミニバンを愛用しているユーザーに、結婚や子供ができたことを機に、セダンやスポーツクーペなどから乗り換えている人がかなりいます。そんな人にも走りの楽しさやカスタマイズした車を楽しんでもらおうとこの車を設計しました」と説明してくれた。